たかしまんブログ(1/36500)

人生100年(36,500日)時代を生きる。現役役員が教えるどんな企業でも1,000万円稼げる仕事術と豊かに生きる考えかたのヒント。

40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方

先日、40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方という本をよんだ。著者はスキージャンプ界のレジェントこと葛西紀明氏だ。葛西さんは1992年のリレハンメルオリンピックに19歳で初出場し、先日の平昌オリンピックを含めると史上最多の8回も冬季オリンピックに出場している。まさにレジェンドだ。

ご存知の方も多いと思うが、葛西さんは歓喜に湧いた1998年の長野五輪では団体ジャンプのメンバーかは漏れており、金メダルは獲得していない。そんなレジェンドが一躍注目され初めたのはソチオリンピック。自身7回目のオリンピック出場で初めてメダル(銀メダル)を取得してからだろう。長野五輪で味わったであろう悔しさを抱えながら、そして同時代に活躍していた選手が次々と引退していくなかで、現役、しかもトップレベルの成績をおさめている姿が人々に勇気を与えている。

どんな職業であれ加齢とともに意欲や体力は落ちていくものだが、にもかかわらず中で最前線で活躍しつづけるには、必ず秘訣がある。それを学びたいと思ったのだ。本の中でハイライトした文章はたくさんあるのだが、より良い生き方・考えかた・働きかたという観点から学びを3つ書いておきたい。葛西さんの言葉をそのまま書くのではなく、あくまで、ぼくの中に残っている読後感としての学びである。

 

■3つの学び

・努力の質にこだわる。質とは「目的と見合っているか」「年齢と見合っているか」「わくわくするか」

 

・人生に停滞感を感じたらとにかく「汗をかく」。ただし、ストレスに感じない範囲で。

 

・目標設定も食事の量も腹八分くらいが ”ちょうど良い”

 

・柔軟な体は柔軟な心に通ずる

 

3つと言いつつ4つ書いているけれども、そこはご愛嬌。

 

葛西さんが伝えたかったことは終始一貫、「無理のしすぎはよくない、入れ込みすぎない」なのだと思う。読者がターゲットが、ビジネスや生活の基礎力がある程度そなわっている40代であることが前提だが、アクセル全開で突っ走り続けると、結果的に成果に繋がらないということだ。努力の量と成果が比例するのは20代~30代までで、40代になると量に頼っているとかえって成果がでない、とも書いてある。

 

人生100年時代にとても必要な考えかただと思う。

いまのぼくたちの寿命が本当に100歳で、健康寿命が80歳だとしよう。人は誰でもずっと健康でいたいから、この健康寿命もどんどん伸びていって85歳とか90歳になる時代も遠くないと思う。仮に健康寿命が85歳だとしたら、38歳のぼくでもあと47年間はアクティブに活動する期間がある。ぼくの場合、できればずっと何らかの仕事をしていたいし社会に価値を提供しつづけたいと思っている。23歳から働き始めているので15年間は働いたのだが、その3倍以上が残されているという計算になる!!!前の記事で心の疲れについて書いたけれども、この序盤戦で疲れ果てている場合じゃない。

人生も、ビジネスキャリアも長期戦なのだ。

一時的にのんびりしても、ハタから見たら停滞しているように見えても、焦ることはない。道のりはまだまだ続くし、旅の楽しみ方は人それぞれだ。のんびりゆったり、しかし着実に確実に進んでいく旅もぜんぜん悪くない。

 

この世界で確実に増えないものは時間。

だからこそ、それをのーんびり・ゆったーり使う贅沢な時間があってもいい。

そして走りたくなったらまた走りだせば良い。

 

もちろん、無理しない範囲で。