たかしまんブログ(1/36500)

人生100年(36,500日)時代を生きる。現役役員が教えるどんな企業でも1,000万円稼げる仕事術と豊かに生きる考えかたのヒント。

キャリアに悩んだときの思考法

自分のキャリアについて悩んでいる人は多いと思う。

 

入社して3年目、30歳になる前、結婚・子どもが生まれるなどライフステージが変わったとき、会社がM&Aされたなど。人によってキッカケはさまざまだ。

キャリアを考えるときは多くの場合は転職が選択肢に含まれるので、上司や同僚に相談しづらい。いわゆるキャリアコンサルタントに相談しても、彼らは人材紹介で商売をしているので、どこまで親身になってくれているのか判断できない。親世代とビジネスのルールがだいぶ変わっているので、親からアドバイスをもらうことも期待できない。

「あぁ困った・・・」と感じている会社員は多いと思う。悲しいかな、ぼくも働き始めてからずっと、自分のキャリアに悩み続けている。

 

そんなぐたぐだ悩み続けているぼくだが、最近、解決策めいた考えかたに行き着いたので紹介しておきたいと思う。

 

 ■すべてを満たせる職場などない

■欲しいものがわからないならば、手にすることも出来ない

■自分のわくわくを取り戻そう

■キャリアデザインはライフデザインの一部だ

 

 

■すべてを満たせる職場などない

キャリアについては結局、正解というものはなくて自分で形作っていくしかないとわかっているのだが、どう形作るべきなのかで迷ってしまうのだ。書籍を何冊もよんでも、セミナーに参加しても、尊敬する人の話を聴きにいっても、いつも何かピンと来ない。常にもやもやしている自分が腹立たしくもある。

そもそも、キャリアについて考えるべき要素が多すぎるのも問題だ。収入はもちろんのこと、事業内容・やりがい・働く仲間・労働時間などなど。人によっては通勤時間なども重要な要素となるだろう。これら要素のすべてを満たす職業・職場など基本的にはないのだが、心ではそれを求めている自分がいるからやっかいだ。何かを優先すれば何かが犠牲になるにも関わらず、理想郷を求めてしまう。

ぼくは23歳から働きはじめているので、今年で社会人15年目だ。15年間もキャリアに悩み続けていると言ってもいい。

最近になって、「なぜこんなに悩みが無くならないのか・・・」と悩んでいる理由を考えてみたのだが、それでひとつの答えに行き着いた。

 

■欲しいものがわからないならば、手にすることも出来ない

それは、「自分がなにを求めているかを、そもそも自分がわかっていない」ということだ。欲しいものが明確になっていないのだ。欲しいものがお金でない場合、頑張って年収をあげる努力をして、実際に年収があがっても豊かにはならない。意思決定者になって会社を動かしたい!という欲求がないにも関わらず責任が重いポジションについたら不幸になるだけだ。

欲しいものが明確になっていなければ、なにを手にしてもどこかに違和感が残る。

なんか違うと思ってしまう。

ただ、自分が欲しいものを理解するというのは、実は非常に難しい。ぼくたちは幼い頃から、自分のやりたい・欲しいよりも、公共の精神の名のもとに「他人に迷惑をかけない」という考えを刷り込まれている。それはそれで、社会が平和に安定するには必要なアプローチなのだが、個人の幸福感・充実感の観点から言うとマイナスだ。自分のやりたい・欲しいに鈍感になってしまうと、なにを手にしても充実感を得られなくなるからだ。

 

■自分のわくわくを取り戻そう

ぼく自身、この考えに行き着いたときにギョッとした。(課題解決のために)やるべき事や(スキルアップにつながるから)やりたい事、(年収を上げるために)やった方が良い事を考えたことはあっても、本当にそれが欲しいのか?やりたいのか?それをやったらわくわくするのか?という観点で仕事を選んだことは無かったからだ。そういった自分の本当のキモチに鈍感なまま働いていたので、自分が欲しいもの、わくわくするものが思いつかないのだ。これはいかん!と直感的に思ったので、一年くらい前から、人生で一番時間を使っている仕事の時間を減らし始めた。やりたいと思えない仕事やわくわくしない仕事を減らす努力をしたのだ。もちろんその反動として、「あいつやる気ないな」「大丈夫かあいつ?」など、若干の批判は出ているが気にしないようにしている。自分では職責を果たす範囲の仕事は遂行しているからだ。

その減らした時間を、自分がちょっと興味あることや楽しいと感じる時間に使うようにしたのだ。こうしてブログを書いていること、友人と釣りにいくこと、公園をぶらぶら歩くこと、そして奥さんとの食事の時間などだ。

最初は興味があっても楽しいと思えない時間もあったのだが、最近は少しずつ変化が出てきた。自分が本当に楽しいと感じる時間が増えてきたのだ!!!

 

■キャリアデザインはライフデザインの一部だ

この体験を踏まえてぼくが言いたいのは、キャリアがを考える際に、仕事上のキャリアやスキルといった範囲だけで考えていても、答えはでないということ。人生全体における時間の使い方を変え、自分が楽しいと感じる時間をとにかく増やしてみること。その自分にとっての適切な時間配分が見つかったあとに、その配分で得られる収入に満足できていれば、それが理想だ。もし収入や働きがいなどに物足りなさが残ったとしたら、その配分を崩さない前提でスキルアップや努力をするのだ。ここでは生産性が非常に重要になる。こうしたアプローチはライフデザインとでも呼べば良いのだろうか。キャリアデザインはライフデザインの中の一部なのだ。

 

まだ自分でも考えを整理しきれていいないのは理解しているが、キャリアを考える新しい視点を持てたことには満足している。